1. TOP
  2. ギターメンテナンス
  3. 弦高調整の仕方

弦高調整の仕方

目次

おはこんばんちわ ハクロンです。
今回はネックも調整したことですし、ついでに弦高も調整してしまいます。

弦高とはと思っている初心者の方もいるかもしれませんので説明します。
弦とフレットの間の距離です。指板ではありませんフレット(指板に打ち込んである金属の棒みたいなの)。

この弦高ですが、高い、低いにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、自分がどんな音・どんなプレイが好みなのか見極めたうえで調節するといいともいます。

弦高を高くするメリット・デメリット

メリット

弦高が上がると、弦の張力が強くなることから音の張りとコシが出て、「いい音」感が増します。
音の迫力が増すことから、音抜けも良くなります。
音を切りやすくなることから、カッティング系のプレイがしやすくなります。
ピックに対する反発力も強くなることから、指弾きをする場合弾きやすくなります。
アコースティクギターやクラシックギターが弦高が高いのはそういう理由もあると思います。

デメリット

弦の反発力が強いことから、弦を抑えるために必要な指の力も必要になります。
「弦高が高いと弾きにくい」と言われる理由がこれです。
弦が硬くてチョーキングがしにくくなります。

弦高を低くするメリット・デメリット

メリット

弦高を押さえるのに必要な指の力が少なくて良くなりますし、弦を押さえきるまでの距離が短くなることから、弾きやすくなります。

デメリット

弦高が高い時ほどの張りやコシはなくなります。生音は悪くなります。
上記の逆でカッティングなどで音が切りにくくなります。
軽く触れただけで弦を押さえきってしまいますから、不要弦に触れて音が出ないようにするためには高いミュートテクニックが必要になります。


というようにどちらが良いとは言えません。
弾くジャンルによって奏法によって弦高、ギター、機材などを変更する必要があります。

私の場合はギター毎、弦高が違います。
ハードロックやメタルなど早弾き、スウィープ、タッピングなど使う場合は弦高(12フレットで1mm以下)を低くしていますし、ポップスや、ロックなどはちょっと上げて(12フレットで2mm以下)となっています。


ではメリット・デメリットがわかったところで、弦高を調整していきます。


スポンサードリンク

弦高の調整方法


弦高の調整はネックが反っていない状態ですることをおすすめしますので、まずネックの調整をしてください。
ネックの調整は以前記載しましたのでこちらを見てください。
>>>ギターネックの調整 順反り 逆反り

弦高調整の仕方をギターの種類別に説明します。


レスポールタイプのブリッジ


ブリッジの底についているサムナットと呼ばれる円盤状の金属を回して高さを調節します。
固くて回らない場合は無理に回さず、弦を緩めてください。
緩めると錆び付いたりしていない限り、指でも、回せます。
サムナットを貫くネジがブリッジから顔を出していますので、マイナスドライバーなどを使って回すことができるものもあります。
一般的なレスポールのブリッジは各弦を細かく弦高設定できません。
1弦側、6弦側のアジャスターで決めることで他の弦高も決まります。
ブリッジはやや高めの所から下げながらすると設定しやすいです。


固くて回らない場合はペンチなどで無理に回さず、弦を緩めてください。緩めると錆び付いたりしていない限り、指でも、回せます。 ペンチを使うとサムナットがガタガタになります。 マイナスドライーバーもネジ穴とサイズが同じものを使ってください。 ネジ穴が変形します。(経験者。。。)


ストラトキャスタータイプのブリッジ


ストラトキャスタータイプ場合は各弦のサドルのイモネジを調整します。
極細の六角レンチを使ってこれを左右に回すことで高さを調節できます。
2つが同じ高さになるように(水平になるように)調整しましょう。テレキャスター・タイプのギターでも、同様に調整できます。

六角レンチにはインチ・サイズ(1,27mm)とミリ・サイズ(1,5mm)があります。一般的に国産ギターにはミリ・サイズ、海外製ギターにはインチ・サイズが使わています。ネジ穴が潰れ調整できなくなりますので、サイズが違うレンチを無理やり入れないようにしましょう。


フロイドローズタイプのブリッジ


新しい仕様のストラトキャスターやフロイドローズなどのブリッジは、1弦側と6弦側のスタッドという2本の太いネジで高さを調整します。
スタッドはメーカーによりドライバーで回すものと6角レンチで回すものがあります。
高さを調整するときには、全体的に弦を緩めて、特に1弦と6弦はしっかり緩めておくと、ラクに回せます。

手抜き弦高測定


写真のように小銭を弦と12フレット(何度も言いますが指板ではなくフレット)で挟んでみてアバウトに図る方法です。
もちろん定規で図る方が正確ですし、ちゃんと出来ると思いますが、スタジオや何気なく引いている時にパッと「弦高どんなかな?」 とチェックするのにおすすめです。
弦高を1mm以下とかにされてる方はピックの厚さで確認するなど身近なもので測定できるようにしておくと楽かもしれません。
硬貨種類 大体の厚さ(誤差有り)
1円 1.5mm
5円 1.5mm
10円 1.5mm
50円 1.7mm
100円 1.7mm
500円 1.8mm



スポンサードリンク


コメントを書き込む

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。